繁盛店の基礎知識

株式会社ゑの木 榎本憶人

ガイド:榎本憶人ガイドへの質問

経歴
株式會社ゑの木 代表取締役
東京商工会議所足立支部
足立区新ご当地グルメ創造プロジェクト実行委員

プロフィール
・1977年:浅草生まれ浅草育ち。
・1993年:アルバイトとして飲食業界に入門。
・1997年:東急ホテルでフレンチ入門から始まり、
      都内の飲食業を渡り料理修行。
・2001年:包丁1本で渡米、
      East Boy,incにてNJとNYにてchefとして勤務。
・2003年:Hilton hotels JamaicaのRestaurant Japanで
     寿司職人を経験。
・2005年:帰国後、SUNTORY入社しスーパーバイザーとして
      飲食コンサルタントを99店舗遂行。
・2010年:株式會社ゑの木起業。【コンサルタント事業】
・2011年:ゑの木の館【ゑの木れすとらんゑの木小間物屋
      エステティックサロンHackberry】を開店。

賞歴
・武蔵野調理師専門学校の料理コンクール金賞受賞。
・East Boy,incのappetizerコンテスト準優勝
・東京都主催の料理コンクール優秀賞二年連続受賞(第1回、第2回大会)
・足立区主催の創業プランコンテストで奨励賞受賞(飲食業で初受賞)
関連サイト
株式會社 ゑの木 ゑの木の館
ゑの木facebookブログ
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2012.05.23 食材活用

職人がみた 被災地

はじめまして【ゑの木】の榎本です。

 

◆職人がみた被災地

東北道を北上し、7時間後到着したのは宮城県石巻市湊町です。

この辺りは半壊状態の家で生活をされている方々が200名ほどいらっしゃいる地域だ。90坪程度の土地を、国から立ち退きの補償金として、400~450万位を提示されて、撤去を示唆されているが、ローンの利息にも満たない、との声もあがっていて、路頭に迷っている方もいるエリアです。

初日は公民館で“映画上映・炊き出し・協賛企業からのプレゼント”を決行。

夜は仮設住宅に30人で雑魚寝。4月なのに、朝晩は雪がチラつき氷点下になる時もあった。

翌早朝に牡鹿半島まで移動して福祉施設清遊館にて初日同様に決行してきました。

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今回感じた事、見聞きした事を3つのポイントまとめてみました。

 

~心のケア~

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・私は今回初めて被災地へ足を運んだが、スーパーなどがまだ閑散としている中とても盛況している場所があり驚愕した。仕事が無く、やる事もやる気も無い人たちが唯一の娯楽としているのはパチンコ屋なのだ。良し悪しは分からないがそれだけが楽しみだという人も少なくない。そして被災地格差という言葉が生じている。それは繁華街に住む人、保険金が下りた人、仮設住宅に住む人、半壊状態に住む人などに分かれる。

山海部の小さな村などでコミュニティが機能しなくなってしまって半壊住宅に居住されているご高齢の方々はかなり厳しい。一日3台しかなかった公営バスの内2台が津波に流されてしまい、現状は集団の仮設住宅中心に周っている為、通院も出来なく、誰かが代理で買物してもらわないと、町へ行く事すらままならない。今回炊き込みご飯やお汁粉などを召し上がってもらったら、被災地なので非常食は多数あるが、今まで日常で食べられていた既製品でない出来立てのものを食べられる機会が少ないようで、非常に喜んで頂けた。お持帰りは食品衛生上の問題もあるので、お断りさせてもらっていたが、そんな話を伺うとそれどころではないので、ラップでおむすびにした。バスや交通手段の問題もあり施設や公民館でボランティアさせてもらったが、そこにすら来る事出来ない人が多いのも事実。たくさんのお土産やご飯などを出していてもこそっと盗んで取っていく様な場面もあった。言ってくれたらいくらでも渡せたりもするのだが、どうやら人とコミュニケーションをとる事が難儀になってしまっている様だった。たかが少数と行政や大規模ボランティアの方々は目をつぶってしまっているが一人一人へのケアやモチベーションを高める事が最大の課題でしょう。

 

~復興と支援~

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・仙台や石巻の駅前など繁華街の復興はかなり進んでいる。とても良い事だ。しかしその表裏一体に石巻病院周辺や牡鹿半島への経路などの山海部はまだまだとしか言えない状況だ。東京に住む私の近所にも空き地があってそこには雑草が豊富に成長し続けている、しかしここは雑草が全く生えていない。言い方悪いかもしれないですが戦地後にも感じた。首都圏直下型や東海、西日本地震なども想定されてきている昨今、これは今後への対策としても必ず復興や再生とかでなく新なスタートを切れる様にしないといけない。そして支援面では乾物や既製品は多い。餓死状態まで困っている方は少ない。支援物資としてあげたい物と貰いたい物との差異が生じている。色んな支援は必要であるが、何が本当に必要とされて、何をしないといけないのかを、もう一度改めて考え直す必要がある。私自身そう思慮しないといけないが、もし検討なされている方がいらっしゃいましたら相手の気持ちになって検討してみて下さい。貰っても必要ない食品や食材も多い。現地食材を活用した料理は風評被害などの払拭にもつながるのでありがたがって頂けた。非常食と日常食の違いなのであろう。語弊がでるのど物の良し悪し発言についてここでは控えますが、今必要で贅沢とされる物はいままで当たり前であった日常食なのだ。私的意見も含めた喜ばれる物とそうでない物については、個人的問い合わせてくださればお伝え致します。

 

 

~事実と対策~

 

・被災者達から伺った話で、今後の課題として伝達していって欲しいとの声を聞いたので、敢えてメディアなどでは紹介されていない美談ではない事実も記述させて頂きます。ここまで拝読下さりありがとうございます。しかしここからは良し悪しの両面ありますし、誰も責める事ができなかったり私自身コメントし辛い面も多いから、気分を害する方もいらっしゃると思いますので、ここまでにして頂いて構いません。

 

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3.11当日は雪が降る中、びしょ濡れで色んな場所へ避難なされた。想像もつかない位の状況。冷たく暗い中水中にもぐり家族を探す方、皆抱き合い体温を保たせている方、避難施設へ逃げのびれた方、救助を率先する方々など色んな方が助け合いをした。これは報道で特集などもされていたので知っている方も多いでしょう。その中でも人を押しのけたり、踏み台にした人がいるのも事実でした。そして翌日から恐怖が拡大した。

余震、原発問題、火災、津波被害だけではなかった。避難所などへ家を離れたところへの火事場泥棒も多発したりと、犯罪も増えた。貴金属のみならず家電や疑問も生じる様なもの、それは以前自分が使っていたのではと思うものを扱っている人なども、震災に便乗するかの様に増加した。もっとも驚愕したのは、不本意ながらいつの日か町に遺体が転がっている事に見慣れてき始めてしまったとの時の事だ。津波に飲込まれ、陸地へ戻れた方々は砂や瓦礫にまみれ真っ黒になってしまって顔の選別にも困難になってしまってた。そんな黒い遺体の山に紛れ、白い遺体が増えだしてきた。あくまで聞いた話で、私には真相は分からないので、フィクションかもしれないです。その白い遺体の多くは女性であったらしい。遺体の数が多すぎる状況なので、警察などでも一人一人を調べあげる事に断念せざる負えない時であった為、死因と真相は闇に紛れてしまった。

もしこれから他の地域で大規模地震や天災などに襲われた時はこの事などを最悪の結果として、本当の意味で絆ある助け合いをして欲しい、だからこそ教訓としての意味も込めて震災に乗じた犯罪は未然に防げる心構えとしてとの、伝達希望受け、記述した。

【総論】

ここでは書ききれないし、私も一部しか聞けない位、色んな事が起こった未曽有の事態であった。そして被災地の一部にしかまだ行けていないので、賛否はあると思うが敢えて記した。

やっと1年、もう1年、いやまだまだたった一年しか経過していない。そしてこれからもやらなくては成らない事が多々ある。私自身何が最善か、私に何ができるのか困惑もする部分もある。ただ現地へ行く前に自分の商売が厳しい時に、早く首都直下型の震災が来るなら来て、そこから復興に進んで欲しいとも考えていた。やはりそれは大きく浅はかで、軽率な発言であったと認識できる機会になった。被災者と直に接したら、その考え自体恥ずべき事であるし、それに関しては情けなく、不適切思想に謝罪の念をこめたい。やはりこの様な事態にはなって欲しくないし、なってしまったところへは、自分が出来る限り精一杯の事をしたい。犯罪行為であっても、そうせざる負えなかった状況なのかも知れない。その状況になってみないと分からないのかも知れないが、今の自分としてはその時に影から手を差し伸べれる人間になりたい。それが絆なのであろう。強硬スケジュールだった為満身創痍になっていたが、現地の笑顔をもらえた時凄く幸せな気持ちにもなれた。そんな私は一人では生きれない、だからこそ皆で手を合わせ笑顔になれる協力をしあっていきましょう。

長文ご拝読ありがとうございました。

次回は【日本の地産地消】について書きたいと思います。

 

※備考

【炊き出しのメニュー】

《一日目》

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・穴子の裏巻すし(江戸前煮穴子、きゅうりの糠漬け、厚焼き玉子)

→寒い日であったが手軽に食べられる寿司は人気だった。

・海老の裏巻すし(カリカリ桜えび、青森産大鈴大豆の江戸味噌マヨネーズ和え)

・お汁粉(“タピオカ”と“白あん小粒大福”が入った小粋なお汁粉)

 

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→身体があったまるお汁粉をタピオカ入りにしたのが大成功。こんなお汁粉初めてと何度も喜んでおかわりして下さる方も多かった。

《二日目》

・現地食材を使った とん汁(宮城産食材:たまねぎ、人参、里芋、ナメコ、生姜)

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・炊き込みご飯(東北産食材:みやぎ米、宮城産長ネギ、青森産大鈴大豆、義母手作り蒟蒻)

→現地食材はスーパーでも安くなっている。でも味はとても美味しいし、販売店でも放射能などには注意して販売している。こんな美味しい物沢山あるのだからもっと消費と流通をのばして行きたい。

・お汁粉(“タピオカ”と“白あん小粒大福”が入った小粋なお汁粉)

 

【映画のメニュー】

(ONE PIECE、AVATR、怪盗グルーの月泥棒)

この日は全国強風被害が多発し、屋外で炊き出しするには厳しい状況の為午後からは屋内に移動した。

【A-friends】

トライティ株式会社株式会社しまや出版芝園開発株式会社株式會社ゑの木

【協力団体】

にじいろシネマ・チーム王冠・石巻市復興を考える市民の会・祐ホームクリニック石巻

 

協賛企業

三立製菓株式会社・・・お菓子 ・ザオー工業株式会社・・・携帯ストラップ

株式会社マツブン・・・刺繍入りハンカチ ・有限会社三幸・・・携帯ストラップ

有限会社ライフスタイル・・・タオル、袋セット

・綾瀬燃料株式会社・・・炊き出し用鍋類 ・三和包装資材株式会社・・・紙仕切り

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株式會社ゑの木 代表取締役 榎本憶人